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2023 年度 研究成果報告書

交雑育種によるダリアの日持ち性向上と良日持ちダリア系統の老化抑制機構の解析

研究課題

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研究課題/領域番号 20K06026
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分39030:園芸科学関連
研究機関国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構

研究代表者

小野崎 隆  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 野菜花き研究部門, グループ長補佐 (90355719)

研究分担者 東 未来  日本大学, 生物資源科学部, 助教 (80783414)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード日持ち性 / 超長命性 / 日持ち日数 / 交雑育種 / 老化関連遺伝子 / NAC転写因子
研究成果の概要

ダリア切り花の日持ち性を遺伝的に向上するため、日持ち性による選抜と選抜系統間での交雑を5世代にわたって繰り返し、良日持ち性品種エターニティシリーズを育成するとともに、第4世代から常温(23℃)、蒸留水で2週間の日持ち日数を有する超長命性系統003-15を選抜した。
NAC転写因子familyに属する3種類のNAC遺伝子(NAC4-4、NAC6-2、NAC9-8)の発現が花の老化の直前に発現上昇し、エチレン処理によって発現が促進されること、その発現上昇の時期は良日持ち性品種では遅れることを明らかにした。これらNAC遺伝子の発現の遅れが、良日持ち性に関わっている可能性が示唆された。

自由記述の分野

花き園芸学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ダリアは人気の高い切り花品目であるが、最大の欠点は切り花の日持ち性に劣る点である。切り花として流通の多いバラやカーネーションは常温で7日以上日持ちするが、ダリアは日持ちが5日未満と短いため、ホームユース向けの利用が難しかった。本研究で、交雑育種によるダリアの日持ち性向上が可能であることを明確に示し、常温(23℃)、蒸留水で2週間の日持ち日数を有する超長命性系統を選抜した。消費者ニーズの高い日持ち性に優れる点が最大の特徴の、ダリアエターニティシリーズを育成した。さらに、日持ち性向上に関わる3種類のNAC遺伝子の存在を明らかにした本研究は、花きの日持ち性育種への貢献が非常に大きい。

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公開日: 2025-01-30  

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