シソ科植物の混植による植物成長促進機構については科学的に明らかにされていない点が多い。本研究は、1次・2次代謝成分変動解析を主体に行った。トマトでは数種ハーブの混植により、2次代謝成分及び遊離アミノ酸増大に起因する成長促進効果が確認された。一方、シソ科植物の茎葉水抽出液等により、イチゴ・メロンでは成長促進、耐病性、高温障害軽減がみられ、菌根菌併用処理によりそれらの効果が増大する場合もあった。以上のことから、シソ科植物を用いた新規成長改善法及び菌根菌併用による宿主植物代謝成分のプライミング作用が存在し、プライミングによる成長・環境ストレス応答改善が示唆された。
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