本研究ではまず、青枯病菌に対して抗菌活性を示す内生細菌を分離する目的で茨城県内の有機栽培圃場などから採取した土壌で緑肥作物のソルガムを栽培し、2週間後のソルガム根内から細菌を分離した。得られた細菌株について青枯病菌に対する抗菌活性とソルガム根における増殖を評価した。次に、選抜した菌株について、トマト青枯病の抑制効果を調査した。分離細菌を含むソルガムの根を細断して青枯病菌の汚染土壌に混和し、その 1ヶ月後にトマト幼苗を移植して発病度を調査した。その結果、最も抗菌活性の高かった菌株処理区において有意に高い発病抑制効果が認められた。
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