いもち病菌の細胞周期を評価するために、市販のFucciシステムをいもち病菌用に改変し、変異株を得ることに成功した。それら変異株を用いて細胞周期を評価したところ、いもち病菌が付着器を形成する過程において、細胞周期が1周していたが、親水性で付着器を形成しない場合には明確な細胞周期の変動が認められず、根の感染と類似したプラズマ照射シャーレ上においては、細胞周期が加速していることが明らかとなった。これら細胞周期の変動は、ヒストンH1をRFPで標識した変異株を用いた核の分裂様式評価との結果とも合致するものであった。
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