研究課題
基盤研究(C)
チャバネアオカメムシの集合フェロモン(MDT)の合成に関わる酵素遺伝子の同定、および合成器官の同定を目的に、幼若ホルモン酸メチル基転移酵素(JHAMT)様遺伝子に着目して研究を行った。その結果、本種には7種のJHAMT様遺伝子が存在しており、そのうちの一つL2がMDTの合成に関与する可能性が高いことが明らかになった。
応用昆虫学
本研究により、これまで不明であったチャバネアオカメムシの集合フェロモンの生合成酵素遺伝子および生合成器官に関する新規な知見が得られた。本種以外にも、カメムシ類やコガネムシ類には類似の構造を持つ集合フェロモンを生産する種が多数おり、本研究は集合フェロモンを利用した新たな農業害虫の防除法開発に貢献する。