• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実績報告書

カイコガオスの妊よう性を支配する精しょうタンパク質の同定と機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 20K06072
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

長岡 純治  京都工芸繊維大学, 応用生物学系, 准教授 (00303933)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード精子成熟 / 精しょうタンパク質 / オス妊性 / ノックアウト系統 / ISO-seq / 昆虫精子 / カイコガ
研究実績の概要

昨年度作成した成虫オス生殖輸管におけるISO-Seqによる発現遺伝子解析データベースに対して,アノテーションならびにスプライシングバリアントの整理を行なった。この結果,既に公共データベースでのアノテーション間違いならびに多数の新規遺伝子を見出すことができた。その中には,新規セリンプロテアーゼやインヒビターならびに,精子成熟誘発因子となっているトリプシン様プロテアーゼの新規候補基質タンパク質を見出すことができた。ゲノム上でタンデムに並ぶBmSfp49, 53, 54, 62をすべてノックアウトさせた系統が変異アレルホモ接合 (-/-) 状態で,オス特異的な完全不妊となる原因を明らかにするために,BmSfp49, 53, 54, 62のメス体内における動態を検討した。その結果,野生型および,精液タンパク質ノックアウト系統であってもオス不妊にならない系統では,交尾嚢内で低分子に分解されたものの一部が受精嚢へと移動していることが明らかとなった。よって,これら精液タンパク質の分解ペプチドは有核精子の交尾嚢から受精嚢への移動に関係している物と推定された。貯精のう特異的に発現するアンジオテンシン変換酵素 (ACEr2)の機能的ノックアウト系統は継代によりオスのほぼ完全なオス不妊状態となった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Limited proteolysis by a prostatic endopeptidase, the sperm-activating factor initiatorin, regulates the activation of pro-carboxypeptidase B in the seminal fluid of the silkworm, Bombyx mori.2022

    • 著者名/発表者名
      Miki Sakakura, Yuki Takata, Chikayo Kimura, Saki Matsuda, Tomoko Takamura, Sumiharu Nagaoka
    • 雑誌名

      Insect Biochemistry and Molecular Biology

      巻: 148 ページ: 103819

    • DOI

      10.1016/j.ibmb.2022.103819

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi