風や強制振動を受けた際の立木の振動特性と枝葉の影響の解明には,立木に生じる振動を各部位で同時に計測するためシステムが必要である。また,複数の立木を同時に計測する場合にはさらに多数の計測システムが必要になる。本研究では,市販の高価なシステムに代わり,安価な計測システムを開発し,複数の立木の各部位に生じる振動を同時に計測することを可能にした。 また,枝・葉の影響を確実に評価するためには同じ振動を発生させて枝葉の有無で比較するのが確実な方法であるが,自然条件下での主に風によって発生する振動では振動をコントロールするのが困難である。そこで,現地の立木に常に一定の強制振動を与える手法を開発した。
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