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2022 年度 研究成果報告書

根部内生微生物群集の形成プロセスを介した乾燥地植物の適応度向上に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 20K06126
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分40010:森林科学関連
研究機関鳥取大学

研究代表者

谷口 武士  鳥取大学, 乾燥地研究センター, 准教授 (10524275)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードNitrogen-fixing bacteria / Mycorrhizal fungi / Drought / Metagenome / Drylands / Desert plant / Metabolome / Ionome
研究成果の概要

アメリカ、カリフォルニア州のコロラド砂漠で生育する植物の根に共生する微生物群集と機能について調査を行った。砂漠植物の根への微生物の感染は季節や機能性と関係しており、冬は窒素固定細菌、そして夏はアーバスキュラー菌根菌の感染が促進されていた。また、砂漠植物の成長は土壌含水率5%でも微生物の存在によって促進されており、乾燥条件下でも微生物が重要であることが示された。葉の代謝物やイオンを調べたところ、湿潤、乾燥条件下で違いが認められ、これは微生物群集にも影響する一方で、微生物群集による影響を受けていると考えられた。

自由記述の分野

微生物生態学

研究成果の学術的意義や社会的意義

植物の根に共生する微生物は植物の生育や土壌形成に重要であるが、その乾燥ストレス条件下での重要性と機能については不明な点が多かった。また、実際のフィールドにおける農業や環境修復に微生物を用いる際、実験室で得られるような効果を得られないケースも多い。本研究では、根の部位別に乾燥、および湿潤条件下で植物の成長と関与する微生物機能に着目することで、乾燥条件下でも微生物機能は重要であること、そして季節ごとに植物と共生する有用微生物は異なることを明らかにした。この知見は、季節による環境の変化を考慮した複数種の微生物利用によって、フィールドでの微生物の効果が高まることを示すものである。

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公開日: 2024-01-30  

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