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2022 年度 研究成果報告書

高山植生の環境適応性と脆弱性評価に向けた樹木の光・水・窒素獲得と利用特性の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K06147
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分40010:森林科学関連
研究機関京都大学

研究代表者

鎌倉 真依  京都大学, 農学研究科, 教務補佐員 (40523840)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード高木限界 / 標高傾度 / 資源獲得・利用 / 生理生態 / 環境脆弱性
研究成果の概要

本研究では、高山環境に対する樹木の生理的適応を探るため、北アルプス乗鞍岳の高木限界(標高2,500 m)に生育する、落葉広葉樹2種(Sorbus matsumurana、Betula ermanii)および常緑針葉樹2種(Abies mariesii、Pinus pumila)の光合成および水利用特性について解析した。各樹種の成長期における個葉ガス交換速度および葉と土壌の水ポテンシャルの日変化、Pressure-Volume曲線に基づく葉の水分特性、樹木全体の水利用特性をモニターした。研究対象の4樹種は、高標高環境に適応するために、葉と個体全体の両レベルで種特異的な生理学的特性を示した。

自由記述の分野

植物生理生態学

研究成果の学術的意義や社会的意義

東アジアでは、気候変動が森林生態系に長期的に深刻な影響を及ぼすと予測されており、将来的には植生分布が高緯度・高地へと移動し、年平均気温の上昇に伴って種の構成が変化する。従って、生物多様性の分布に関する理解を深め、環境ストレス要因に対する高山生態系の脆弱性を評価するためには、高山植物の生理生態学的特性の知見の蓄積が不可欠である。本研究では、日本の高木限界において共存する4樹種が、生息環境に適応して必要な資源(光、水、栄養分など)をどのように獲得し、利用しているのかを明らかにし、高山生態系に優占する樹種の分布や成長パターンについて新たな知見を提供した。

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公開日: 2024-01-30  

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