研究課題
基盤研究(C)
窒素,硫黄,鉄をドープした可視光応答型酸化チタンをボールミル処理によりスギおが屑に担持し炭素化することで,可視光応答型酸化チタンを担持した炭素化物を簡便に作製する方法を開発した。ドーパントの種類,用いるボールミルの材質,炭素化温度等の作製条件を検討した結果,特に窒素をドーパントとしてアルミナ製のボールミルを用い,400℃で炭素化した場合が最も高いメチレンブルー吸着分解性能を示すことが明らかとなった。
バイオマス資源工学
本研究において,可視光応答型酸化チタンを担持したスギ炭素化物を簡便に作製する方法を開発した。本研究成果で開発した材料は,可視光の照射下において,持続的に有機物を吸着・酸化分解できる材料であるため,安価な水や空気の浄化材などとして活用が期待される。また,学術的には,ドーパントの種類,用いるボールミルの材質,炭素化温度等の作製条件が,得られる可視光応答型酸化チタン担持スギ炭素化物の各種特性に与える影響に関する知見が得られた。