資源の長期的な変動に対処するため、我々は生物学的漁獲可能量(ABC)決定規則に基づく既存の資源管理に加えて、総漁獲可能量(TAC)管理と漁獲圧力制限を統合した漁業管理戦略を提案した。1970年代以降の太平洋産マイワシの実際の加入率変動を分析することにより、現在のTAC管理のみを遡及的に実施した場合と、漁獲圧力規制も適用した場合の資源動態を比較した。我々の調査結果は、TACと漁獲圧力規制を組み合わせた提案された漁業管理が、漁獲量と資源の豊富さの増加をもたらしたことを示唆している。これは、レジームシフトなどの長期的な変動を考慮し、漁獲圧力規制とTAC管理を統合した管理戦略の有効性を強調している。
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