研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で確立される行動計測手法は, 魚類行動学のほか, 養成魚モニタリングやFish welfareの指標整理など水産増養殖分野にも強いニーズがある。 魚群の3次元計測の実現により, 手動による計測にかかる労力低減が見込めるだけではなく, これまで2次元空間で評価されていた魚群行動を, 3次元空間に拡張できたことにより, 正確な行動評価が可能になる。これまで分析できなかった魚群指標などを明らかに出来ることから魚群行動研究が進むと期待できる。たとえば, 増養殖分野では3次元空間上の個体間距離から飼育収容密度を試算できるなど, 本研究の波及効果は極めて大きい。
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