研究課題
甲殻類急性ウイルス血症は、エビの養殖において最も甚大な被害が報告されている疾病であり、White Spot Syndrome Virus(WSSV)の感染により発生する。エビが感染すると3~10日のうちに100%死に至る。ウイルスがいったん養殖場に入り込んでしまうと、ウイルスを排除するためには、現状そこで飼育しているエビを全て廃棄するしかなく、有効な予防・防御方法が求められている。本申請では、感染に関係すると考えられるWSSVのVP37および感染関連分子群の立体構造をX線結晶構造解析により決定し、感染メカニズムを分子構造レベルで理解することを目的としている。今年度は研究環境の大幅な変更を余儀なくされ生化学実験はほぼ不可能になっため、大幅に遅延している。今後は計算科学的手法を用いて研究を行う予定である。
4: 遅れている
前年度に分解能2.51AでVP37のX線結晶構造解析に成功したが、今年度は研究環境の大幅な変更を余儀なくされたため研究推進が遅延している。
得られた構造をもとに計算科学的手法を用いて機能解析を目指す。
コロナ禍により実験の進展が予定よりも遅れたため。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件)
Acta Crystallographica Section D Structural Biology
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