本研究の目的は、Navchと蛍光標識BTXとの安定したin vitro Navch競合結合試験系を構築し、Navchに対するCTXの結合特性や結合部位を解明することである。本研究では、ヒトNavchに比べて安定性が高い海洋細菌のリコンビナントNavch(rNavchRp)を作製し、蛍光標識BTXの調製を行い、in vitro Navch競合結合試験系構築のための検討に必要な条件を整えた。リコンビナントNavchを利用し、海洋毒との結合解析に使用可能な安定した実験系を確立することは技術的なチャレンジであり、確立されれば他の海洋毒にも応用可能な試験系となりうる点に本研究の実用的・技術的意義がある。
|