研究課題/領域番号 |
20K06265
|
研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
西村 武司 愛媛大学, 農学研究科, 准教授 (80574029)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | ローカルフード / 地産地消 / 栽培方法 |
研究実績の概要 |
本年度は、本研究に関連する先行研究のレビューを行った。まず、本研究の周辺領域にローカルフードや遺伝子組み換え作物、CSA、有機農業に関する研究領域が存在することを確認した。続いて、それぞれの研究領域について、論文の抄録を対象とした計量書誌学的分析を行い、各研究領域が重複する部分と重複しない固有の部分の識別がどこまで可能かを予備的に確かめた。例えば、ローカルフードに関する研究と有機農業に関する研究ではリスクという視点が共通する一方、前者では、魚、学校や栄養、子ども、旅行といった用語に代表される研究が特徴的であり、後者では、認証、健康、土壌といった用語に代表される研究が特徴的であることがわかった。その他の研究領域についても同様の分析を行った。しかしながら、それぞれの領域について分析対象となる文献が多くないことから、先行研究のデータベースに基づいた抄録の分析には限界があることがわかった。抄録の他にキーワードに関する分析も試みたが、これについても同様に、先行研究の文献数の少なさによって生じる影響が懸念された。本年度は目立った成果は得られていない。しかしながら、計量書誌学的分析のためのスクリプトの改善といった地味な作業を行うとともに、方法論的には着実に進展しており、今後の成果に繋げるための必要な研究プロセスであったと考えられる。また、研究領域を事前に細分化することによって生じる限界が明らかとなったことから、次年度以降は先行研究を包括的に分析するように軌道修正する。こうした試行錯誤に伴う知見が得られたことが本年度の成果である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
消費者調査が未着手であるため。
|
今後の研究の推進方策 |
伝統野菜等に関する消費者調査を実施するとともに、本研究に関連する先行研究の分析を行う。
|
次年度使用額が生じた理由 |
研究内容について当初の計画から変更した生じたため、次年度使用額が発生することとなった。次年度の消費者調査等に使用する予定である。
|