研究課題
基盤研究(C)
リンゴ産業におけるクラブ制の実践について主にアメリカとニュージーランドの導入を分析してきた。とくに公的機関によって育成した新品種ケースに注目してクラブ制の適用範囲や、運営主体、ロイヤリティなどについて調査していた。また日本国内における農産物知財マネジメント、とくにりんご品種の育成者権と商標権という二つの知財の保護活用の実態を分析し、公的機関によって育成した品種が直面している課題を明らかにした。
農業経営
リンゴ新品種のクラブ制の導入は農産物知財マネジメントをリードしてきた。リンゴ産業における品種経営に関する本研究は知財マネジメントの進化に寄与するものである。また日本は農産物新品種の育成に大きな成果を残してきたが、その保護活用にあまり力を入れてこなかった。この研究は農産物知財マネジメントの持つ意味とその課題を明らかにすることによって農業現場に品種経営の機運を高めることが期待される。