研究課題/領域番号 |
20K06285
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
町田 怜子 東京農業大学, 地域環境科学部, 教授 (90724675)
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研究分担者 |
上岡 洋晴 東京農業大学, 地域環境科学部, 教授 (30408661)
茂籠 幸代 (池田幸代) 東京情報大学, 総合情報学部, 准教授 (40344460)
藤川 智紀 東京農業大学, 地域環境科学部, 教授 (60361573)
下嶋 聖 東京農業大学, 地域環境科学部, 准教授 (60439883)
竹内 康 東京農業大学, 地域環境科学部, 教授 (90271329)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 農福連携 / インターロッキング / 舗装 / 視覚障害者 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、農業活動における障害者をはじめだれもが安心・安全に農業に従事できる農業技術を開発し、農福マッチングによる包括的社会支援ツールの構築である。 これまでの研究成果をまとめると、①農業従事者における運動器疾患の疼痛軽減効果を明らかにしその対策となるストレッチの提案、②農業福祉施設との委託契約の下で障害者へ作業を提供している農業経営体を対象に、持続可能な組織間連携のための仕組みの解明、さらに、③農福連携を促進する農業基盤技術開発として、インターロッキングブロック舗装を開発した。また、視覚障害者を対象にした農業技術を開発する観点として、五感・特に触察から作物の位置や作業位置を示す道具の必要性を明らかにした。 今年度は、本研究が開発した農業技術を社会実装するために実証研究を行った。具体的には、農福連携を促進する農業基盤技術開発としたインターロッキングブロック舗装と、視覚障害者をはじめだれもが作業位置などを確認しやすいガイドロープを設置した。設置場所は東京農業大学「食と農」の博物館 企画展示「地域創成科学科展」で、本科研費の研究成果である農福連携ブロックと、視覚障害者の農業参画の可能性の紹介パネルと合わせて展示室内に設置した。そして、イベント等の参加者から任意でアンケート調査の協力を得た。 農業基盤技術開発としたインターロッキングブロック舗装は、1,000個を施工し,歩きやすさ、舗装のデザインを検証した。その結果、多くの人が歩きやすく、舗装ブロックの美しさを感じていた。ガイドロープは太さ35mmの赤いロープに、位置を示す印として青いプラスチックをを選定した。その結果、視覚障害者だけでなく子どもたちなどもガイドロープが使いやすく、色の選定も良いという評価を得た。
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