第1に、戦後農農法論として、加用信文・飯沼二郎・熊代幸雄・守田志郎の学説を書誌学的に厳密に検討した。それらの成果と限界を指摘した。第2に、それ等の検討をふまえて、農法論の新しい見方として、生きもの循環論から見る大義・広義・狭義の3つの農法概念を提起した。狭義の農法(農業技術体系)には、収穫の最適設計と収穫の逓減法則の基本矛盾による内的発達法則があることを明らかにした。そして大和農法の複合的S字カーブを描いた。 第3に、庄内農法の年表と研究文献リストを作成した。そして水稲反収の推移をめぐって、大和農法との比較検討を行った。
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