研究課題
本研究では、脱アミノ化酵素Apobec2が骨格筋の分化とエネルギー代謝を制御する機構の解明を目指す。これまでに、マウス筋芽細胞株C2C12 に対する脱アミノ化酵素Apobec2の強制発現が筋芽細胞から筋管への分化を抑制すること、ミトコンドリア呼吸を亢進することを見出している。最終年度は、この現象の生体での検証とApobec2の結合分子の特定を試みた。昨年度までに、アデノ随伴ウイルスベクター (AAV6-Flag-Apobec2-GFP)によるマウス骨格筋へのApobec2強制発現を目指し、その準備試験としてC2C12に対する導入効率の確認を実施している。分化誘導中のC2C12筋芽細胞への導入効率が低いため、分化誘導前の筋芽細胞および他の細胞種に対してもトランスフェクションしたが、改善されないため、現在、他のアデノ随伴ウイルスベクターを用いて再構築を試みている。Apobec2の結合分子探索のため、C2C12に対して、Flag-Apobec2を強制発現させ免疫沈降を行った。当初の目的では、分化した筋管への強制発現を計画していたが、導入効率が低いため気が細胞を使用した。Flag-Apobec2と共沈したタンパク質バンドをSDS-PAGEにて確認できたため、今後、質量分析を用いて同定したい。
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Food Chemistry: Molecular Sciences
巻: 4 ページ: 100063~100063
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Biochimica et Biophysica Acta (BBA) - Molecular Cell Research
巻: 1869 ページ: 119294~119294
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