適切な光線管理は家畜の飼養管理において重要である。本研究では、哺乳期の日長による生体調節機構を解明するため、マウスと黒毛和種のウシを用いた解析を行なった。哺乳期の日長を毎日徐々に延長する長日処理によりマウスの増体が促進された。この影響には、視床下部における成長および神経発達に関する遺伝子群が関与する可能性が示唆された。哺乳期に長日処理を行なったウシでは、短日処理群に比べて、出荷時における総枝肉重量の増加傾向が確認された。また、胸最長筋サンプルにおけるヒストン修飾の一部が、哺乳期の日長により長期的に調節されることが解明された。
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