本研究は、鶏培養骨格筋細胞ならびに肉用鶏ヒナを用いて、ホルモン、成長因子ならびに栄養素がmTOR complex 1ならびに2(mTORC1・mTORC2)活性に及ぼす影響を調べた。その結果、インスリン、IGF-I、アミノ酸ならびにクロロゲン酸よりmTORC1活性は促進し、インスリンならびにIGF-IはmTORC2活性も促進した。また、タンパク質栄養によりmTORC1活性は制御されており、特に、アルギニンがmTORC1活性を促進し、鶏骨格筋タンパク質代謝に影響を及ぼすことが明らかになった。以上の結果は、鶏骨格筋において、mTORC1ならびにmTORC2の制御因子は異なることが明らかになった。
|