農家ごとのAW評価推測には、その充足率に影響を与える要因を特定する必要があること(Hayer 2021)、さらには一農家あたりの評価時間には繋ぎ飼い、フリーストールシステムでそれぞれ126.8分、191.5分を要することから(森本2011)、AW評価に関わる時間短縮を図るための最適項目を予測する必要があった。本研究において、AWの基本原則である「5つの自由」において、影響を及ぼした重要項目は、飢えと渇きの自由では8項目、恐怖・苦痛からの自由では7項目、不快環境からの自由、痛み・怪我からの自由、正常行動発現の自由では5項目となり、これらのモデルの適合度はAWを十分評価できる説明力を有していた。
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