研究課題/領域番号 |
20K06395
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 北里大学 (2021-2022) 鹿児島大学 (2020) |
研究代表者 |
川口 博明 北里大学, 獣医学部, 教授 (60325777)
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研究分担者 |
谷本 昭英 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (10217151)
三浦 直樹 鹿児島大学, 農水産獣医学域獣医学系, 教授 (80508036)
岩井 聡美 北里大学, 獣医学部, 准教授 (30566542)
三好 和睦 鹿児島大学, 農水産獣医学域農学系, 教授 (70363611)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ミニブタ / 動脈硬化 / 高コレステロール血症 / メタボリックシンドローム / 腫瘍循環器病学 / 脂質代謝 / 葉酸代謝 / 抗がん剤メトトレキサート |
研究成果の概要 |
ヒト型動脈硬化マイクロミニピッグモデルを用いて、高脂肪高コレステロール食(HFCD)に抗がん剤メトトレキサート(MTX)を加え超短期間で動脈硬化を発生する。本研究では、さらに、抗葉酸代謝拮抗剤・ロイコボリン(LV)あるいは葉酸・フォリアミン(FA)を併用投与することによりMTXの動脈硬化増悪を抑えることができるかを検討した。 HFCDにMTXを追加投与することにより、体重増加、高コレステロール血症、高ホモシステイン血症を誘発し、その結果、動脈硬化が増悪した。この動脈硬化増悪はLVあるいはFA併用投与により抑制され(LV>FA)、その抑制機序は主に葉酸代謝異常の改善によることが示唆された。
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自由記述の分野 |
実験病理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抗がん剤は心血管毒性を有することが知られており、腫瘍循環器病学が注目されている。しかしながら、動脈硬化に対する抗がん剤の影響はまだ十分に解明されていない。本研究では、ヒト型動脈硬化マイクロミニピッグモデルに抗がん剤メトトレキサートを加えることで、超短期間で動脈硬化を増悪し、この増悪を抗葉酸代謝拮抗剤・ロイコボリンあるいは葉酸・フォリアミンの併用投与により抑制できる可能性を見出した。 ブタはヒトとの類似点が多いので、本研究の抗がん剤による動脈硬化の増悪、その増悪の回避策はヒトへの外挿やhuman equivalent doseに寄与し、医療に貢献する。
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