研究課題/領域番号 |
20K06427
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
竹原 一明 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (40171665)
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研究分担者 |
酒井 宏治 国立感染症研究所, 獣医科学部, 主任研究官 (70515535)
鈴木 陽一 大阪医科薬科大学, 医学部, 講師 (40432330)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | SHFL / マイナス鎖RNAウイルス / プラス鎖RNAウイルス / レンチウイルス |
研究成果の概要 |
siRNAやレンチウイルスシステムを用いた SHFL遺伝子を特異的に抑制するノックダウン実験では、SHFL遺伝子、それと共役するPABPC1遺伝子、LARP1遺伝子を含む網羅的な遺伝子発現を追跡できたが、マイナス鎖RNAウイルスである季節性インフルエンザウイルス(H1N1, H3N2)、おたふくウイルス、RSウイルス、メタニューモウイルス、パラインフルエンザウイルス1型、プラス鎖RNAウイルスであるSARS-CoV-2の感染性子孫ウイルスの複製に有意な差は認められなかった。効率的に多段増殖するウイルス複製の場合、SHFL遺伝子単独では、有意な影響を与えないことが示唆された。
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自由記述の分野 |
獣医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
SHFL遺伝子単独の遺伝子抑制だけでは、効率よく多段増殖するマイナス鎖RNAウイルス(季節性インフルエンザウイルスH1N1及びH3N2、おたふくウイルス、RSウイルス、メタニューモウイルス、パラインフルエンザウイルス1型)、プラス鎖RNAウイルス(SARS-CoV-2)感染後のSHFL遺伝子発現抑制細胞と対照の細胞の比較解析において、感染性子孫ウイルスの複製に有意な差は認められなかった。一方、SHFL遺伝子は細胞性翻訳促進因子であるPABPC1遺伝子、LARP1遺伝子とは共役しているため、ウイルス感染や発症の程度など、これまで遺伝子多型と考えられてきた要因の一つには関与すると考えられた。
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