研究課題/領域番号 |
20K06429
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
酒井 洋樹 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (40283288)
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研究分担者 |
村上 麻美 岐阜大学, 応用生物科学部, 助教 (30597125)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ペルオキシレドキシン / 犬 / 腫瘍 |
研究成果の概要 |
犬の正常組織でのPRDX1および2の発現は他の動物種と同様であった。犬の扁平上皮癌では,予後が悪い口腔扁平上皮癌において,皮膚扁平上皮癌よりPRDX1の陽性スコアが高く,口腔扁平上皮癌においてPRDX1,その悪性動態に関与している可能性が考えられた。正常なリンパ節では陰性を示すPRDX1が,T細胞性リンパ腫で陽性であったことから,PRDX1免疫染色はリンパ節の過形成とリンパ腫を鑑別しうる可能性を見出した。悪性の血管肉腫で,PRDX1および2の陽性スコアが顕著に高く,犬の血管肉腫細胞株での,PRDX1の発現抑制により, PRDX1は犬の血管肉腫細胞の細胞増殖亢進に関与する可能性を見出した。
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自由記述の分野 |
獣医病理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において,これまで報告のなかった犬の正常組織および腫瘍におけるPRDX1および2の発現についての免疫組織学的特徴を明らかにした。さらに扁平上皮癌,T細胞性リンパ腫,血管肉腫をはじめとした,いくつかの腫瘍では,腫瘍におけるPRDXの発現亢進の,腫瘍化や悪性化への関与が示唆された。
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