研究課題/領域番号 |
20K06441
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
白戸 憲也 国立感染症研究所, ウイルス第三部, 室長 (40415477)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | MERS-CoV / ヒトコブラクダ / エチオピア / スパイクタンパク質 |
研究実績の概要 |
エチオピア(Amibara)株とEMC株のスパイク(S)タンパク質のうち構造変化に関与するS2のうち、過去のHCoV229Eでの実験結果から、仮想融合タンパク質を挟む位置に存在する626番目(RからP)および851番目(AからE)の変異に注目し、これらの点変異を持つ組換えウイルスを作製した。今後感染実験を行い、これらの変異で複製に影響があるかどうかを調べる。また前年度の実験で受容体結合部位の点変異で中和性が変化したため、ヒト及びラクダのDPP4への結合性に変化がある可能性が考えられた、そこでDPP4発現HeLa細胞を作製したが、DPP4はisoformが4種あり、どれが機能的であるか不明であるため、その解析が必要である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
服務規程上、所属機関におけるSARS-CoV-2関連業務が優先であり、遅れが生じていることが明らかである。しかし可能な限り残り期間で感染実験を進めたい。
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今後の研究の推進方策 |
前述のように感染実験を行い、変異によるウイルス多段階複製への影響を見ることが先決である。
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次年度使用額が生じた理由 |
SARS-CoV-2関連業務を優先せざるを得ないため、研究が遅延している影響である。残期間で可能な限り実験を進めたい。
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