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2023 年度 研究成果報告書

哺乳動物の冬眠に特異的な遺伝子発現制御による末梢組織の低温耐性メカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K06447
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分42030:動物生命科学関連
研究機関北里大学

研究代表者

塚本 大輔  北里大学, 理学部, 助教 (50598836)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード冬眠 / シマリス / 肝臓 / 遺伝子発現制御 / 体温変動
研究成果の概要

哺乳類の冬眠は、冬眠哺乳動物に特異的な遺伝子やタンパク質が発見されていないことから、哺乳類に共通の遺伝子の発現や機能などを冬眠用に再調整することにより発動が制御されていると考えられている。本研究では、冬眠期の遺伝子発現は、深冬眠-中途覚醒の体温変動を利用して非冬眠期の概日性の遺伝子発現制御機構を再調整することで制御されているというモデルを検証し、肝臓が低温で健全な状態を保つ分子機構の解明を目指してきた。成果は、リファレンスデータが無いシマリスにおいて RNA-seq 解析のデータ解析環境を構築できたことであり、特徴的な遺伝子群の同定には至らなかったが、今後の研究に活用できる重要な基盤ができた。

自由記述の分野

冬眠分子生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

小型冬眠哺乳動物シマリスの体温は、冬眠期には、約6℃にまで低下する約6日間の深冬眠と、約37℃に急激に上昇し覚醒する約1日の中途覚醒を繰り返している。なぜ冬眠哺乳動物が冬眠期の低体温でも全身の健全性が維持されているのかは学術的にもそして医療応用の点から社会的にも重要な謎である。本研究成果が、これまで誰も行ってこなかったシマリスでの遺伝子発現の網羅的解析の端緒となることで、新たな知見の獲得につながるものと期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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