現在の家畜生産の現場においては、豚熱や豚流行性下痢など各種疾病への対応が大きな負担となっている。さらに、耐性菌出現への懸念から抗生物質の使用が制限される流れも加わり、家畜の持つ生来の免疫力を賦活化することによって疾病に対抗する必要性が高まっている。そうした取り組みの一環として、ウイルス感染に際し、自然免疫と獲得免疫の橋渡しをし、免疫機能の司令塔とも評される形質細胞様樹状細胞(pDC)の機能を亢進する飼料添加物等の開発は非常に有望な分野である。本研究において開発した細胞はそうした研究への利活用が大いに期待されものである。
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