研究課題/領域番号 |
20K06475
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42040:実験動物学関連
|
研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
山岸 昌一 昭和大学, 医学部, 教授 (40281026)
|
研究分担者 |
広村 宗範 昭和大学, 医学部, 講師 (00773186)
森 雄作 昭和大学, 医学部, 准教授 (90595919)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 終末糖化産物 / RAGE / 糖尿病 / アプタマー |
研究成果の概要 |
終末糖化産物(AGEs)は糖化蛋白で、加齢や糖尿病によって促進的に形成され、AGEs受容体(RAGE)への結合を介して酸化ストレスや炎症を惹起し、糖尿病合併症の発症と進展に関わることが明らかとなりつつある。糖尿病では健康寿命・寿命共に短縮することが報告されているが、AGEs-RAGE系が関わっているかどうかは明らかではない。本研究では、寿命が著しく短縮する高脂肪食負荷の肥満糖尿病モデルマウスを用い、RAGEを阻害するDNAアプタマーを投与する事で、糖尿病性腎症が抑制されるとともに、生存期間の向上がみられることを明らかにした。
|
自由記述の分野 |
糖尿病
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本では、成人の6人に1人が糖尿病あるいはその予備軍であると報告されており、人口の高齢化によってこの割合はさらに増加していくと予想される。このため、糖尿病による寿命および健康寿命の短縮への対策は重要な問題である。DNAアプタマーは核酸医薬で、抗体医薬品に比べて安価で、大量に調整もできることから、次世代のバイオ医薬品として注目を集めている。DNAアプタマーを用いることで、これまでには不可能とされたAGEs-RAGE系の特異的な阻害を行うことが可能となった。本研究から、糖尿病における腎障害および寿命に対するRAGE阻害DNAアプタマーの有用性が示され、新たな治療法の開発につながると予想される。
|