研究課題/領域番号 |
20K06499
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43010:分子生物学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
佐々木 和樹 国立研究開発法人理化学研究所, 環境資源科学研究センター, 上級研究員 (10415169)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ヒストン修飾 / 蛍光プローブ / FRET / ヒストンセロトニン化 / PHDドメイン / ヒストンクロトニル化 / GAS41 / YEATSドメイン |
研究成果の概要 |
新規ヒストン翻訳後修飾であるヒストンセロトニン化をリアルタイムに検出する蛍光プローブの開発を行った。TAF3のPHDドメインが、H3Q5ser及びH3K4me3Q5serと直接結合することを示した。この結合蛋白質を用いてFRET型蛍光プローブ候補を作製し、セロトニン処理により、作製した蛍光プローブがFRET変化することわかった。並行して、GAS41のYEATSドメインを用いたFRET型蛍光プローブを作製した。GAS41のYEATSドメインはH3K14acと結合することがわかった。この蛍光プローブを用いてGAS41のYEATSドメイン阻害剤の細胞内での評価を行った。
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自由記述の分野 |
イメージング
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新規ヒストン修飾の動態を観察するための蛍光プローブを開発した。従来法では、ヒストン修飾を観察するためには細胞を固定もしくは破砕する必要があるため、分化中のヒストン修飾の動態や薬剤処理によるヒストン修飾の変化をリアルタイムに観察することができなかった。申請者は新規ヒストン修飾であるセロトニン化のプローブを作製し、セロトニン処理による速やかなヒストンセロトニン化を観察することに成功した。さらに、GAS41のYEATSドメインを用いた蛍光プローブの開発も並行して進め、従来法では難しかった細胞内での新規YEATS阻害剤を評価することを可能にした。
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