解糖系の酵素であるグリセルアルデヒド3リン酸脱水素酵素(GAPDH)は、4つの同じサブユニットが集まったホモ四量体である。GAPDH は、生体が老化して酸化ストレスにさらされた際に、本来の機能とは異なる別の機能をもつ蛋白質に変身するため、moon-lighting protein と呼ばれている。この変化の仕組みを NMR と thermal shift assay, 分析ゲル濾過で解析した結果、機能の変化はサブユニット数の変化に起因することが示唆された。特に NAD がない状態で ATP が存在した時にそれが顕著であった。
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