がんは1980年代から、我が国の死亡原因の第1位である。近年、急速な高齢化に伴い、その患者数は増え続けている。がんの治療方法としては、手術、抗がん剤、放射線療法が3本の柱であったが、近年、本庶佑教授らが開発した、オプジーボなどによる、がん免疫療法が第4の柱となりつつある。一方、オプジーボなどは抗体医薬品であり、高額な薬価、低侵襲性、さらに予想外の免疫原性などが問題となっている。 そこで、研究代表者等は、オプジーボを代替する、人工抗体タンパク質および低分子化合物の調製に取り組んだ。その結果、免疫チェックポイント阻害効果を持つ、候補薬剤の調製に成功した。
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