未だ予測することが難しいタンパク質フォールディングについての理解を深めるために、ペプチドタグとナノLC-タンデム質量分析装置を利用した試験管内でタンパク質フォールディングを進化させる実験系の構築を目指してきた。 約100種類程度の定量可能なペプチドタグを設計し、無細胞タンパク質合成系による測定条件の検討・最適化などを行い、モデルとなるタンパク質のフォールディング進化実験を試みたが、現状ではまだ成功には至っていない。問題点として、測定コストが高いこととサンプル調製および測定の効率の悪さが挙げられる。このうち一部は実験条件の工夫などで改善が見込まれるため、可能であればチャレンジしていきたい。
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