希少糖である6dAltを糖鎖の末端に持つ2つの糖タンパク質を同定できた。1つはヒト癌胎児性抗原のホモローグであり、ヒトでは腸の上皮細胞表面に発現していて、その糖鎖部分と微生物の相互作用を利用して病原微生物の排除に関与することが知られている。もう一つは、カテプシンLbであり、ゼブラフィッシュの当該プロテアーゼは、孵化腺特異的に発現して分泌され、孵化に関与すると考えられている。このことは6dAltが、分泌糖ペプチドに含まれることや、受精時には検出されず孵化時期に向かって検出量が増加することと非常によく一致していた。
|