セリン・スレオニン脱リン酸化酵素PP6の以下の新しい機能が判明した。(1)胚の正常発生に必須。(2)PP6はオートファジー活性に重要なP62に依存したオートファジーにより分解制御される。(3)MEF細胞では、従来の個体レベルの結果とは異なり、活性化型K-Ras発現の有無によらず、PP6は細胞の増殖・造腫瘍形成に必要である。(4)PP6の神経細胞特異的欠損は誕生後2日以内の死亡を引き起こしたした。胎生18.5日目の脳では大脳新皮質第Ⅴ・Ⅵ層の神経細胞数の減少が認められたが、大脳新皮質第Ⅴ層神経の増殖の異常は認められない。大脳新皮質第Ⅰ層部分に存在する介在神経の細胞数の減少が認められた。
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