コンドロイチン硫酸(CS)鎖は、代表的な硫酸化多糖の一つであり、コアタンパク質に共有結合したプロテオグリカン(CSPG)の形で存在している。CSPGは、主要な細胞外マトリックス構成成分として、接着、増殖、分化・再生といった細胞の様々な機能を支える微小環境を構築する。こうしたCSPGの機能の多くは、多様な構造を示すCS鎖部分を介して発揮される。 本研究では、骨リモデリングおよび骨格筋可塑性におけるCS鎖の機能解明を目指し、1)CS鎖の破骨細胞分化抑制作用の分子機構の特定に繋がる知見を得た。また、2)骨格筋におけるCS鎖の加齢性構造変化が骨格筋再生・維持機能の低下に密接に関連することを見出した。
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