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2022 年度 研究成果報告書

バクテリアセルロース合成酵素構成因子相互作用関係の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K06570
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分43040:生物物理学関連
研究機関大阪大学 (2022)
北海道大学 (2020-2021)

研究代表者

于 健  大阪大学, 蛋白質研究所, 特任准教授(常勤) (20587860)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードバクテリアセルロース / TC構成因子 / 膜タンパク質 / 構造解析
研究成果の概要

バクテリアが合成するバクテリアセルロース(BC)は複雑で密な網目構造を形成しており,高い純度,高い強度,高い保水性を持つという特徴があるため,新規材料として期待されている.一方, BC合成機構が未解明のため,大量生産も困難である.
本研究では,BC生産菌由来の合成複合体TCの構成因子間の相互作用解析により,BcsA-BcsBによって合成されたBCを介してBcsA-BcsBとBcsDの複合体形成することを明らかにした.また,BC排出因子BcsCの膜貫通ドメインの大量調製ができ、分子量の解析によって、BcsCの多量体形成が分かり,生産菌EnterobacterにおけるBCの合成・排出機構を提案した。

自由記述の分野

生物物理学関連

研究成果の学術的意義や社会的意義

構造生命科学の大きな研究ターゲットの一つは,膜結合型の生体高分子合成装置の構造機能解明である.本研究の対象であるBC合成装置TCが内膜外膜に貫通する膜蛋白質複合体は、そのような研究対象の一つである。
本研究では、TC構成因子間の相互作用関係の解明により、各因子が協調的に機能するというBC合成メカニズムを明らかにし,BCの生産性向上のための分子基盤情報を提供することができた.そして、バイオ素材としてのBC活用が推進されるのであろう.この成果は,ライフ・イノベーションの推進に寄与するばかりでなく,持続的循環型の社会を形成する上において,環境問題の解決に対して,大いに波及効果を及ぼすものと期待される.

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公開日: 2024-01-30  

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