研究成果の概要 |
Nアセチルグルコサミン(以下、GlcNAc)はグルコースから合成されるアミノ糖で、生体内に豊富に存在する。GlcNAcは進化的に異なる複数のGlcNAc転移酵素によって様々な修飾様式で蛋白質に付加される。これまで立体構造からその共通性と独自性に着目した研究はほとんど報告がない。そこで本研究は三つのGlcNAc転移酵素、GnT-IVa, GnT-V, EOGTに焦点を当てて、基質認識および反応機構の解明に取り組んだ。その結果、GnT-IVaに新しい機能ドメインがあることを発見した。またGnT-Vの基質糖蛋白質に関わる残基を特定した。さらにEOGTの結晶化に世界に先駆けて成功した。
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