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2023 年度 研究成果報告書

クライオ電顕とAFMのためのアンルーフ法とパーフォレーション法の開発と普及

研究課題

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研究課題/領域番号 20K06586
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分43040:生物物理学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

臼倉 治郎  名古屋大学, 未来材料・システム研究所, 名誉教授 (30143415)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードアンルーフ法 / unroofing / 膜細胞骨格 / アクチン線維 / 細胞膜 / インフルエンザAウイルス / genom packaging / 電子顕微鏡
研究成果の概要

本研究は細胞膜の細胞質側表面を露出させ、膜細胞骨格などを電顕やAFMで立体的に観察するための試料作製法であるアンルーフ法(unroofing method)の開発、改良と普及を目的としている。研究期間中に三つのアンルーフ法を開発改良し、誰でも使えるようにした。
A型インフルエンザ感染サイクルの視覚化にこの方法を用いた。複製されたゲノムを含むリボヌクレオタンパク(vRNP)は細胞膜の細胞質側表面に集積され、そこでホスト細胞膜細胞骨格アクチン線維の運動性を利用して、vRNPのパッケージングを行い、子孫ウイルスの形成を行うことが明らかになった(投稿中)。

自由記述の分野

細胞生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

細胞膜は細胞の内外を隔てるだけでなく、内外の積極的な情報交換の場でもある。ウイルスなどの病原体もレセプターを介して、膜の飲食作用により取り込まれる。言わば生命現象の最前線でもある。細胞膜の細胞質側表面の構造を立体的に観察できるようなったことは学術的に極めて有意義なことである。また、我々の応用研究からA型インフルエンザの子孫ゲノムが細胞膜の細胞質側表面に集積し、そこでパッケージングされ子孫ウイルスとして排出されることが分かった。これはインフルエンザ感染症の対策や創薬にとって重要な知見であり、社会的にも重要な研究である。

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公開日: 2025-01-30  

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