視床下部の代謝中枢としての機能維持には神経幹細胞やその神経新生能の維持が重要である。本研究課題は個体代謝調節の中枢である視床下部弓状核に注目し、ペルオキシソーム動態の視床下部機能維持における役割と作用機構を解明することを目的とした。神経幹細胞と考えられているタニサイトを中心に視床下部におけるペルオキシソームを解析した。マウス脳凍結切片を用いたin vivo、初代培養細胞を用いたin vitro双方の結果より、ペルオキシソームが突起や軸索も含めて、広く分布していることが観察された。また、正常な分布には正常な機能が必要であることも示唆された。
|