研究課題
基盤研究(C)
Coiled coil domain containing protein 120 (CCDC120)は、小胞輸送・分泌を制御するArf6の活性化因子(ArfGEF)であるcytohesin-2と相互作用して細胞内Arf6の活性を制御する。またCCDC120がcytohesin-2とリソソーム(またはオートファゴリソソーム)で共局在を示し、それらを制御するCCDC120のドメインを同定した。以上から、LRRK2によって CCDC120がリン酸化され、cytohesin-2/Arf6活性化によりリソソームを経由する細胞外分泌機構やリソソームの動態を制御する新規メカニズムの解明に繋がる成果を得た。
細胞生物学、神経化学
パーキンソン病原因分子LRRK2は、国内外の多くの研究者の関心の的であるため、LRRK2の機能解析を報告している論文は多い。特にLRRK2は、Rab35(Bae et al., 2018)やRab10(Eguchi et al. 2018)などRabファミリー蛋白質を標的としたパーキンソン病の発症機構やストレス応答機構に関する論文は、それぞれ高く評価されている。これら分子機構にArf6が関与する可能性が非常に高いため、本研究の学術的意義うあ社会的意義が十分あると考えている。