研究課題
基盤研究(C)
細胞がどのようにグルコース濃度の変化を感知しているのかを明らかにするために、細胞内に取り込まれたグルコース濃度およびグルコース応答性転写因子Mondoの活性を同時に検出するための実験系の構築を行った。ショウジョウバエ幼虫の脂肪体と呼ばれる栄養感知器官の培養系を用いて、細胞内グルコース濃度およびMondoの活性をそれぞれ緑色蛍光タンパク質および赤色蛍光タンパク質で経時的にモニターするライブイメージング実験系を構築した。
発生遺伝学、代謝内分泌学
動物の栄養摂取には変動があるため、細胞は常に栄養摂取状態を読み取り、栄養摂取に合わせて代謝を調節することにより代謝恒常性を保っている。ヒトの主要なエネルギー源であるグルコース代謝の恒常性破綻は糖尿病などの疾患につながる可能性があり、グルコース感知の分子機構の解明は疾患発症メカニズムの解明に寄与することが期待される。