研究課題
基盤研究(C)
本研究課題では、ゴルジ体から小胞体への逆行輸送機構の解明を目指し、積荷受容体Emp24とゴルジ体シス槽、ERESの多色同時4Dライブイメージング解析をおこなった。Emp24は、ゴルジ体シス槽がERESに接触している間に、速やかにシス槽へ順行輸送された。Emp24は、その後、シス槽からERESへと速やかに逆行輸送され、ゴルジ体シス槽がERESに接触する間(ハグアンドキスアクション)に、積荷受容体の順行と逆行の両輸送が達成されることを明らかにした。
膜交通(小胞輸送)
本研究課題では、生きた細胞内の複数の分子の4D動態を捉える多色同時高時空間分解能4Dイメージングと出芽酵母の自由度の高い遺伝学とを組み合わせた研究手法を進めることで、膜交通の新たなモデルを提案する結果を得ることができた。