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2022 年度 研究成果報告書

ニューロン反発因子を介した大脳皮質形成機構

研究課題

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研究課題/領域番号 20K06670
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分44020:発生生物学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

廣田 ゆき  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (00453548)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード大脳皮質 / 神経細胞移動 / リーリンシグナル / ニューロン反発因子
研究成果の概要

神経回路網が適切に機能するためには神経細胞の正確な配置が必要不可欠である。大脳皮質形成過程における神経細胞移動停止は特徴的な層形成パターンに貢献する重要なステップである。本研究では大脳皮質形成過程において、移動を終了する時期の神経細胞にリーリン受容体VLDLRが豊富に発現することに着目し、リーリンシグナルが神経細胞移動停止に必要であることを見出した。さらに、移動を停止する時期の神経細胞において神経反発因子およびリーリンシグナルの作用により、細胞接着分子が神経突起に局在することが明らかになり、移動を停止するプロセスにおいて重要な機能を有するシグナルの発見に至った。

自由記述の分野

発生生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

大脳皮質形成において、神経細胞移動停止は後続の神経細胞を最表層に送り込むことによって層形成パターンを完成させる重要なプロセスであり、本研究ではこのプロセスにおけるリーリンシグナルと神経反発因子による協調的な制御機構を明らかにした。また、大脳皮質層構造に異常が生じると統合失調症や自閉症スペクトラム障害等の精神神経疾患の発症リスクが高まることが知られていることから、本研究で得られた成果は将来的にはこれらの疾患の病態解明にも寄与できるものである。

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公開日: 2024-01-30  

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