研究課題/領域番号 |
20K06733
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44050:動物生理化学、生理学および行動学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
田中 暢明 北海道大学, 理学研究院, 准教授 (20517924)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 多感覚情報統合 / フェロモン / 求愛行動 / エファプス / 定型的行動 / ショウジョウバエ |
研究成果の概要 |
キイロショウジョウバエの雄の求愛行動は定型的で、多感覚情報を統合しつつ、複数の行動要素を決められた順に発現することで交尾に至る。我々は、lateral antennal lobe tract projection neuron 4(lPN4)と呼ばれる神経が、雌の発する揮発性物質に応答し、またその応答が、雌の非揮発性フェロモンの受容にともなって抑制されることを明らかにした。さらに、行動実験から、lPN4が多感覚入力のAND-gateとして働くことで、雄が非揮発性フェロモンを受容するための行動を経てから、求愛歌を奏でることがわかった。
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自由記述の分野 |
神経生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
動物が様々な局面で、決められた行動要素を決められた順に発現することはよく知られている。しかし、反射を除いて、そうした定型的な行動パターンを生じさせる神経機構はほとんど明らかになっていない。我々は、ショウジョウバエの雄の求愛行動をモデルに研究を行い、雄が雌に脚で接触して非揮発性フェロモンを受容した後に、求愛歌を奏でる順序を発現するための神経機構を解明した。今後、同様の神経機構が、様々な動物種に行動を定型的に発現させるために用いられているか検討がなされることであろう。
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