ツルギバモウセンゴケの消化液には少なくとも26種類のタンパク質が含まれていることを明らかにした。その内、S様リボヌクレアーゼ、システインプロテアーゼ、β-1,3-グルカナーゼ、ヘベイン様タンパク質、クラスIキチナーゼ、ソーマチン様タンパク質、S1型ヌクレアーゼ2種の各々について、遺伝子発現やDNAのメチル化修飾の解析などを行った。その結果、S1型ヌクレアーゼの1種を除き全ての遺伝子が腺毛特異的に発現をしていることと、半数がメチル化を介したエピジェネティックな制御を受けていることが示唆された。また、非食虫植物の根で発現する遺伝子の異所的発現が食虫植物の消化液の起源である可能性が強く示唆された。
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