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2023 年度 研究成果報告書

鹿児島県馬毛島沖の深所性紅藻生態系の多様性と生理生態特性の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K06797
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分45030:多様性生物学および分類学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

鈴木 雅大  神戸大学, 内海域環境教育研究センター, 特命助教 (30637088)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード深所性紅藻 / 馬毛島沖 / DNAバーコーディング / 海藻 / 藻類 / 分類学
研究成果の概要

鹿児島県馬毛島沖の水深30-40 mで確認された深所性紅藻生態系の多様性を明らかにするため,ドレッジ調査によって採集された紅藻159サンプルについて, rbcL遺伝子とcox1遺伝子の塩基配列を決定した。形態観察と遺伝子解析に基づき,143種を確認した。143種の内,既知の種類に同定できたものは70種,既知の日本産種に一致するものがなく,未記載・未報告種と考えられるものは58種であった。同定できた70種の内,水深30 m以深の深所からのみ報告のあるものは9種のみで,多くは他地域において低潮線付近から水深20 mまでの潮下帯に生育する種であることが明らかとなった。

自由記述の分野

藻類分類学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は,日本近海で水深30 m以深に生育する深所性紅藻を網羅的な遺伝子解析に基づいて調査した初めての研究である。本研究の結果,鹿児島県馬毛島沖には143種の紅藻が確認された。その内の50種以上が,既知の日本産種に一致しない未記載・未報告種であり,深所には未知の種が多く存在することが示唆された。また,馬毛島沖で確認できた種の多くが,通常は浅いところに生育する種であり,他地域では水深20 m辺りまでしか生育できない種が,馬毛島沖では30 m以深でも生育出来ていることが示唆された。馬毛島沖の深所性紅藻生態系は,これまで報告された深所性海藻生態系とは異なる特徴を持っていると考えられる。

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公開日: 2025-01-30  

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