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2020 年度 実施状況報告書

脳梗塞におけるオリゴデンドロサイト前駆細胞の形質変化解明と治療応用

研究課題

研究課題/領域番号 20K06853
研究機関京都大学

研究代表者

眞木 崇州  京都大学, 医学研究科, 講師 (70762334)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードオリゴデンドロサイト前駆細胞 / 脳梗塞
研究実績の概要

本研究は、脳梗塞において、オリゴデンドロサイトとその前駆細胞(oligodendrocyte precursor cell, OPC)が、どのように神経系、グリア系、血管系を含めた周囲の細胞と相互作用し、病態に関与しているのかを明らかにし、脳梗塞に対する治療応用へと展開する研究基盤を確立することが目的である。OPCがミエリン鞘を形成するオリゴデンドロサイトの供給源という既知の役割を超えて、神経系・グリア系・血管系との相互連携により、脳恒常性維持のために多くの役割を果たしていることが明らかとなってきている。"Perivascular OPC"は血管周囲に存在し血管機能を直接調節していることや、"parenchymal OPC"が神経系と直接シナプスを形成し両者の間に双方向性の作用が存在することが報告されている。

これまでの検討から、脳梗塞病態と関連して、OPCの形質・機能が下記のように変化することを確認した。①脳梗塞マウスモデルにおいて、大脳皮質領域で“perivascular OPC”が増加し、脳梗塞後の血管新生と連動する。②高度の低酸素負荷をかけた初代培養系OPCは、血管新生促進因子を多く発現、分泌する一方で、OPC分化因子は低下する。③高度の低酸素負荷をかけた初代培養系OPCは、in vitro、in vivoのどちらの系においても、血管新生を促進する作用をもつ。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

細胞、動物実験ともに予定通り進展している。

今後の研究の推進方策

これまでの研究成果より、脳梗塞後の病態において、オリゴデンドロサイト前駆細胞(oligodendrocyte precursor cell, OPC)の形質や周囲の細胞種との相互連携がダイナミックに変容していく可能性が考えられ、今後、詳細なメカニズムを追究していく予定である。

次年度使用額が生じた理由

当該年度の実支出額が当初の予定よりも少なかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 脳梗塞後のオリゴデンドロサイト系統細胞の形質変化2021

    • 著者名/発表者名
      眞木崇州
    • 学会等名
      STROKE2021
    • 招待講演

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公開日: 2021-12-27  

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