研究成果の概要 |
興奮性アミノ酸輸送体(excitatory amino acid transporter, EAAT)は、シナプス前終末から放出された興奮性伝達物質グルタミン酸(Glu)の回収を担い、神経伝達を速やかに終結させるとともに、過剰な Gluの興奮毒性から神経細胞を保護する役割を持つ。エタノールがEAATのGlu輸送機能を促進することを発見し、その作用にNaポンプ(Na,K-ATPase)が関与することを示唆する結果を得た。また、抗がん剤候補物質 roscovitine(Cdk 1, 2, 5阻害薬)がシナプス種特異的な様式でシナプス小胞体の多重性開口放出を促進する作用の分子的基盤を追究した。
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