概日リズムによって薬剤の効果がかわることが既に知られており、効果的な投与には投与する時間を決定する必要がある。これは、創薬段階からも考慮すべき課題であり、効果的なタイミングで薬剤の効果を判定する必要があるが、現在はどのような薬剤をいつ投与すると効果的かどうか予測できないため、経験によって決めることしかできなかった。全脳の全神経細胞の1日の活動の変化を定量することで、いつどの領域のどの細胞が活性化するのかを知ることができ、中枢神経系の薬剤の効果的な投与時間の推定や、実際の効果を正確に判断することにも利用できる。
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